ひとくちにキジといってもその種類は多様です。生物学的にはキジ族にはキジ、ヤマドリなど16属49種の仲間がいるとされています。
しかし一般にキジと呼ばれているのはキジ族の鳥で、日本に棲む日本キジ、中国大陸に棲むコウライキジなどの種がいます。
キジはアジアにのみ生息します。最も広く分布するコウライキジは欧州、北アフリカ、豪州などにも生息しますが、これらは人為的に輸出されたもので自然分布ではないとされています。
雄は全長が80〜90cm、雌は55〜65cmで、雄は赤い顔と緑の胸が美しく、雌は褐色の地に黒色の波紋で地味な姿をしています。なかでも日本キジは1947年に国鳥に指定され、その美しさが広く世界で知られています。


●地震の予知
キジは古くから地震を予知して鋭く鳴くと言われています。これはキジの足の裏にあるヘルベスト体という地震を敏感に感じ取る感覚細胞のためと考えられ、人体には感じとれない振動を感じ取り、人間よりも数秒早く地震を知ることができるためと言われています。
●鋭い鳴き声
キジはケーンケーンと鋭い鳴き声を発します。この声が悲しみを連想させることから、「古事記」には貴人の葬式の際、キジが哭女(泣き役)になったとされています。また、草むらに生息していてもその鳴き声から居場所が分かってしまうため「キジも鳴かずば撃たれまい」の諺も生まれています。
●深い愛情の象徴
キジは子を愛して火にも退かぬと言われます。このことから深い親子の愛情を表すことばとして「焼野のキジ」が生まれました。